母、8歳 あの頃のわたしへ
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ムスコ、8歳になりました。 わたしも、母親8歳。
梅雨の晴れ間が見えたあの日、こわれそうに小さな赤ん坊を抱いてから、8年が経ったんだなぁ。
授かるまでの時間が、実は壮絶だったりしたので、ムスコと共に過ごしてきたこの8年は、
大変大変と口には出してみても、いつもずっと幸せでした。怖いくらいに。
結婚してふたりだった8年と、3人家族になってからの8年。
たとえ子供を持てなかったとしても、きっと毎日をわたしなりに歩いていたと思う。
けれども、子供と生きる人生を幸運にも与えてもらった。



いいことも悪いこともある。 子育てにゴールなんてない。
親と子の関係が変化していくだけで、この不思議な縁は生きている限り続いていくんだなぁと。
せっかくムスコと親子になれたのだから、今生の縁(えにし)をよりよいものにしたい。
自分を幸せにするために、死ぬその時まで、生を楽しむのが人生だと思っているけれど。
支えあって生きている、誰かのために何かをできる喜び、それが人生の喜びのほとんどのような気がしています。
なんて、人生80年ならば、やっと折り返したくらいのわたしが偉そうです。
自分のペースが乱れることでイライラしたり、
ムスコや旦那さんの言動に、大人気なく怒りの気持ちをそのまんまぶつけてしまったり。
ああ、わたしって小さい・・・。結局、自分のことしか考えてない・・・、と反省ばかりで進歩のない毎日。
心の中では、家族あっての、周りのあっての自分だということは、重々言い聞かせているつもりなのに。
それもこれも、心の鍛錬であり、意思の弱さや情けなさも、せめて家族にはさらけだしてもいいかなと思っています。

8歳になったムスコには、母親だというのに、自分のずるさや弱さも、ある程度は話してしまっています。
ママもこうくらいのころはね、って。
長女という立場?もあって、家庭や学校でも、頼られることも、ほめてもらえることも自然と増え、
そういう役割を無意識に演じているようなところがあった子供時代。
そんな流れから、ストレートに正義感を表明し、クラスで孤立したこともありました。
哀しく悔しく、動揺したなぁ。 たった10歳くらいのわたしには、乗り越えられないかもと、毎晩布団の中で泣きました。
家族にも先生にも隠したままの、数ヶ月の孤独な戦い。でもなんとか乗り越えられた。
そしてそのときの経験が、わたしという人間をかたちづくってきたと言っても大げさじゃないと思っています。

人と人の間で生きること。 それはどうしても避けられない。
自分の子供には、傷つかないでほしい、できるだけ哀しい経験はしてほしくない、それは本心。
でも、失敗したり、傷つけたり傷つけられたり、うまく伝わらなくて勘違いされたり、勘違いしたり。
そいういう経験が、本当は何よりも大切なんだということも知っています。
わたしは、できないと泣いてみたり、全然わかんな~い!気軽に言えない、
ピンチのときほど、口をつぐんで、大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせるような子供でした。
かわいげもないし、苦しかっただろうなと、大人のわたしは、当時のわたしを思いやることができます。
ほんとは、ちょっと悪いことだってしちゃうし、ずるいところもあるし、もっともっとおちゃらけてもいるんだよ~!と
そんな心の声とも葛藤していたし、殻を破りたいといつも思っていた思春期。
20歳を越えて、少しずつ少しずつ、考えすぎない自分になってこれたし、楽になった。

ムスコは男でもあるし、自分の中に問題を取り込んで、じっくり考えて、嘆かず答えを出すことは大切だとは思うけれど。
でも、せめて子供時代は、さらけだして、垂れ流して、わたしを大いに動揺させて楽しませてほしい。
器は小さいけれど、抱え込む子供がどれくらい辛いかは知っているから。

なんて、そんな心配は無用なほどに、ムスコは時間をかけて話を聞けば、正直すぎる心の内を、今のところおしえてくれます。
やらなきゃいけないのはわかってるけど~~~~、あそびたいし~、めんどうくさい。
これ、もうちょっと速いタイムで書いてもらってもいいかなぁ。(暗算のタイムのズル表明!)
そんなタイムなの、おっそ~!と笑ってくる子を見返すために、ズルしてでも勝ちたい。
よくよく話をするとそんな正直な気持ちが見えてきました。
できない子を笑う子なんて、ほっとけばいい!そう言い放つのは簡単だけれど。
ずいぶん慎重に、ズルをすることと、自分の気持ち、誰かと比べること、について語りました。

ムスコにどう言おうかと考えているうちに、自分でも気がつかなかったことや、
小さかった頃の自分がひょっこり現れたりするのです。
ああ、子供と生きる人生を与えてもらうって、こういう喜びや葛藤を経験して、
母となった自分の中にまだいる、あの時の小さな自分をそっと認めてあげたり、頭をなでてあげられることでもあるんだなと。

ムスコはムスコ。ひとりの独立した人格で、だからこそ、自分と違う面を発見するたび、困惑したり面白かったり。
自分の想像の範囲を跳び越えて、やってくる困難もきっと多いだろうと思う。異性でもあるし。
ただ、『いい子』じゃなくてもいいんだよ、失敗してもいいんだよ、ズルとうそ、状況によったらありかもよ、とは言ってあげられる。
逃げてばかりじゃないか!と言われてしまうかもしれないけれど、逃げ道、は必要だと思うから。

たった8歳だけれど、こちらがびっくりするほどに負けず嫌いで、失敗を恐れる面が多いムスコ。
失敗は怖くない、ど~んと落ち込むのもあり、失敗したからこそ、間違いに気がつけること、できることが増えること。
ちいさな失敗の積み重ねは、実は財産なんだ!ということを、いつか来るであろう大きな挫折の前に、
うるさがられてでも、手をかえ、品をかえ、伝えていきたいなと思っています。

まだ母8歳のわたしの、なんちゃって決意表明。 ムスコ8歳の記念に。
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by chocolat-au-choco | 2016-06-27 10:15 | 思うコト | Comments(0)


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