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降り込められて、読んだモノ。 
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雨続きだった先週、読んだモノをいくつか・・。

『 ジャケ買い 』 はよく聞くコトバだけど、『 目次買い 』 もよくします。
↓の目次、好きそうと思って読んだら、やっぱりよかった。

ホームメイドケーキ
月とハンカチ
薄闇シルエット
ホームケーキ、ふたたび
記憶の絵本
ウェディングケーキ
空に星、窓に灯


主人公ハナ、37歳、独身。 
親友で古着屋の共同経営者であるチサトや、腐れ縁のタケダくんとの日常がリアルに坦々と描かれています。
本当は自分が何をしたいのか不安で、気がつくといつも周りと自分を比べているハナ。
したくないこと、かっこ悪いと思ってるコトには敏感で・・・。 
でもそう思っていたコトのひとつ、『 結婚して日々の生活に追われること 』 を選んでいった、親友と腐れ縁の彼氏・・・。
焦っているのを隠したり、虚勢を張ったり、嫉妬したり。
読んでいる自分の胸にもチクっと刺さるような、微妙な女性の心理を描写するのが、ほんとにうまいなあと思う作家さんです。
『 その人はその人になっていくしかない。 』 親友の言葉に、凝縮されたエッセンス。
自分らしく・・・とは思っていても、人と自分を比べて焦ってしまう気持ち、ありますよね。
そういうマイナスな自分もひっくるめて、受け入れられる強さを持ちたいものです。^^



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優しい人たちとの日々を綴った、懐かしく暖かい思い出のものがたり・・・。
主人公朋子は、中学生。 父の急逝後、母が洋裁学校で手に職をつけようとする間、
叔母(母の妹)の芦屋の豪邸に預けられる。
そこには、喘息で体の弱い、心優しい、本の大好きな従妹、ミーナを始めとする
魅力的な人たちとの出会いが待っていました。
体が弱く、排気ガスがよくないと、ミーナは近くの小学校まで、
コビトカバのポチ子に乗って登校するのです。^^
なんともほほえましいこの光景が、『 ミーナの行進 』 です 。
ミーナと過ごす日々、印象的なエピソードの数々・・・。
誰もが、小さい頃もっていたあこがれを集めたようなお話。
ほんわかしたい人に、おすすめです。^^


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大好きな作家、瀬尾まいこさんの初エッセイ集。
彼女の作品は、まさに彼女の教師としての日々の生活から生まれているんだなと
再確認できる内容でした。
10年間の講師時代の話、出会った先生や生徒たちとのエピソード。
念願叶い、採用試験に合格、現役国語教諭として働く現在のこと。
わたしは、採用試験を5回であきらめた人。^^; 
いつのまにか、自分の講師時代と重ねながら読んでいました。
教師と作家の両立で、出版の頻度は少なくなって、ちょっと残念だけど、
ずっと応援したい、読み続けたい作家さんです。
by chocolat-au-choco | 2007-07-18 21:59 | 読書メモ


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