読書の秋
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ダイニングにある本棚の2段目は、図書館本専用に 大きく空けてあります。
4月に鹿児島に越してきてすぐに、図書館で予約した、西加奈子さんの 『 サラバ 』 。
やっとやっと順番が回ってきました。
寝不足になっても やめられない…。ラスト、どうなるんだろう!



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西加奈子 サラバ! 読了。
日本から遠く離れた中東で 産声をあげた歩。 彼が語る、僕と圷家の長い長い物語。

歩は歩なのよ、他の誰でもない。
芯(信じるもの)を持たないから揺れるの。
いつも家族の問題児で生き辛そうだった姉がぶれない芯を手に入れ、弟へと語りかけるラストにぐっとくる。

自分の信じるもの、背負っている化け物と共に生きていくということ。
自意識過剰でうじうじと悩む30男、等身大の歩は、私の中にもいる。
最後に救われる優しい読後感。読めてよかった。

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柚木麻子 『 ナイルパーチの女子会 』 読了。
女友達、親友…気軽に使っている言葉。
同性との関係を、いわゆる『こじらせ』ていく過程がリアル。
それしかないと追い詰められる心理描写に圧倒され 背筋が寒くなった。
恥部をさらされ 心がざらつくような感覚。
栄利子と翔子、それぞれの両親との関係性や距離のとりが方、
30を過ぎた悲しい娘でもあるこのふたりのどうにもならない現状につながっていることがよく伝わってくる。
ああ、怖かったー。ある意味 ホラー。
ほんの少し光が射すようなラストに、ほっとした。

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群ようこ 『 福も来た 』 読了。
アキコさんが営むお店のサンドイッチと温かいスープが、目の前にあるようで お腹がすいてきます。
飼い猫タロちゃんの不在、少しだけマンネリかもと悩む経営。
信頼をさらに強めるしまちゃんや、相変わらず気難しいけど見守ってくれている喫茶店のママさん…。
日常を丁寧に生きているアキコさんのことを、このままずっと見守っていきたい読者は多いはず。
ラストの出会いは、タイトル通り、よかったなぁ。

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よしもとばなな サーカスナイト 読了。
ばななさんが描く、ちょっと変わった 家族のカタチ。
彼女が伝えたいメッセージは、登場人物がかわってもずっと同じだなぁ。
今のわたしの心に響いたばなな節をいくつか。

確かなものはなにもなく、変わってゆかないものもなにもない。
どんな錨をどこに下ろすのか、いつ引き上げて旅立つのか、そのタイミングだけが私にはかれること。

いろいろな人がそうやって、今はいない人に話しかける言葉は、
きっと目に見えない花になってどこかで咲いていると思う。
その場所のことを思うだけで、天国ってあるんじゃないかと思える。

生きているかぎりは、ちゃんと生きる。

人生、巻き込まれないとね、面白くないもん。

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最近通いだした、もうひとつの図書館には、コミックも豊富に揃っていて嬉しい!
自分で買おうか迷っていた 『 海街daiary 』 もあって、嬉々として読んでいます。
映画も観たけれど、やっぱり原作はいい! 登場人物それぞれが掘り下げてあって、読み応えあり。
秋の夜長、寝不足が続きそうです。
by chocolat-au-choco | 2015-10-29 09:16 | 読書メモ


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